ノルウェー留学に興味を持ったとき、留学費用は多くの方にとって大きな気がかりですよね。
その中でも、大学の学費は留学費用の大部分を占めるので、このリサーチなしにはノルウェーへの留学を決めきれません。
ノルウェーへの留学を決断するためには、まずは大学の費用を知り、それ以上に価値のあるものを得られるかを判断が必要となります。
留学に行ってから後悔しないためにも、最初の留学先のリサーチはとっても大事なのです。
まずはノルウェー留学を考えている方に向けて、ノルウェーの大学の様子や学費について、詳しく紹介していきます。
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ノルウェーの大学留学は実際どう?
まずはノルウェーの大学の様子や、どんな特徴があるのかを、紹介していきます。
ノルウェーの大学の入学条件
ノルウェーの大学に通うためには、第一条件があります。
大学によって多少はちがいますが、以下の2つは最低限クリアしなくてはいけません。
- 高校卒業資格or大学1年次を終了していること
- 一定レベルの言語力
*ノルウェーで学ぶ - Norway in Japanから引用
言語に関しては、交換留学であるか、正規の留学であるかによって大きく求められる言語力が変わってきます。
では、交換留学と正規留学でそれぞれ必要な言語力を説明していきます。
交換留学
わたしは交換留学を利用しましたが、応募資格はIELTSで5.5以上でした。
このスコアを持っていれば応募ができ、追加で面接などの選考を経て、ノルウェーに留学に行けることができました。
交換留学に関しては、様々な日本の学校からノルウェーに留学に来ていましたが、みんなほとんど英語が話せなかったです。
それなので、求められる英語の基準はどこの大学でもそんなに高くないのがわかりますね。
ノルウェー語に関しても、他国からの留学生のほとんどは話すことができなかったので、勉強する必要はありませんでした。
正規留学
正規留学に関しては、交換留学と比べるとさらに高いレベルの英語求められます。
志望大学に応募をするために提出するための英語スコアも必須ですが、まずは英語での情報収集ができる最低限の英語力が必要です。
しかし、まだ英語力が足りないという方は、プロの力に頼るというのも選択肢としては大いにありです。
留学前に、ある程度は英語力があった方がいいですが、実際英語は後からでも勉強は可能。
行く前の最初の一歩で挫折してしまうのが、1番もったいないので、英語が苦手な人は留学エージェントになどに頼ってみるのも検討するのがおすすめ。
しかし、交換留学とさらに違うのは、英語だけではなくノルウェー語の勉強も必須になるということです。
交換留学と違って、より深い専門分野を勉強するためにはノルウェー語でしか受けられない授業を履修することになります。
それなので、正規の授業を履修するためには渡航前からノルウェー語は最低限取得しなくてはいけません。
*英語が得意な人は、それぞれの大学に必要な資格やノルウェー留学について、こちらで調べてみてください!
授業
ノルウェーでの授業はだいたい90分で、45分で1度休憩をとっていました。
海外は積極的に手をあげていくイメージがありませんか?
実はノルウェーの授業は日本での授業と少し似ており、そこまで積極的な発言が求められないのでシャイな日本人でも緊張せずに授業が受けられます(笑)
試験に関しては、だいだい一科目が4時間もかかります。
自分のパソコンを持ち込み、ネットで提出というような感じでした。
長時間なので、飲み物や軽食の持ち込みが許され、回答中も飲食が可能でした。
学割
ノルウェーに限らず、ヨーロッパでは学生証を持っていれば学割を受けられる機会が多いです。
しかも、ヨーロッパのいいところは、ノルウェーだけでなく他の国でも学生証を持っていれば、電車や美術館で学割の恩恵をうけることができます。
みなさんは国際学生証(ISIC)をご存じですか?
ISICは加入することで、世界130以上の国で学生であることを証明できます。
料金はかかりますが、1年間で約1,400円くらいなので、留学中にノルウェー外も旅行する予定の人は持っているとお得に学割が使えます。
気になる人はこちらから→https://isicjapan.jp/issuing/
ノルウェーからあんまり出ないかな~という人は、大学の学生証を持っているだけで学割が活用できるので、このカードは必要ないです!
日本人留学生の数
ノルウェーは日本ではかなりマイナーな国ということもあって、かなり日本人が少ない!
移住者も含めると、ノルウェーに現在住んでいる日本人は2,000人にも満たないのです。
ノルウェーに住む日本人(長期滞在者) | 約600人 |
ノルウェーに住む日本人(永住者) | 約500人 |
ノルウェーに住む日本からの留学生 | 約220人 |
現在は、留学や海外移住も増えてメジャーな国は日本人だらけです。
しかし、ノルウェーだったら日本人に会うことも少なく、生活で日本語を使うこともめったにありません。
日本人がいない国を留学先に選びたい人には、理想の国!
日本人が多い国に留学するよりも、厳しい環境になる可能性が高いですが、本気で英語力をつけたい・成長をしたいという人には心の底からおすすめします!
ノルウェー留学での生活
ノルウェーに留学中は、生活場所として以下の2つの選択肢があります。
- ホームステイ
- 寮
わたしは今までホームステイは未経験で、ノルウェー留学中も寮住まいでした。
しかし、ホームステイよりは寮をおすすめします!
というのも、ホームステイはかなり当たりはずれがあったり、行動に制限がかかるデメリットが多々あります。
逆に、寮生活はホームステイに比べ、以下のようにメリットの方が圧倒的に多いです。
寮生活メリット
- 友達を作りやすい
- 時間を自由に使える
- 食事も自由に選べる
ノルウェーの大学費用は無料だった!?
実はノルウェーの大学は、留学生も含め全員が学費無料だったのです。
なので、日本の大学に行かず、遠く離れたノルウェーで大学に行く日本人もいました。
しかし、2023年にシェンゲン協定を結んでいない国の人々の大学費用が有料になったのです。
学費が有料になった理由
ではなぜ全ての人が無料で通えていたのに、わたしたちのような留学生は除外されてしまったのでしょうか。
それは、”大学への補助金の予算削減”のようです。
政府からの補助金が大幅に削減されたことによって、ノルウェーの大学は思いがけずに学費を有料にすることになってしまったのです。
交換留学は学費無料が続くようですが、ノルウェーに正規留学をしたい日本人にとってはショックな有料化ですよね・・・。
ノルウェーの大学の学費
数年前まで無償だったノルウェーの学費ですが、現在実際にノルウェーの大学に留学に行くとしたら、年間でどのくらいの学費がかかるのでしょうか。
ノルウェーの首都にあるオスロ大学の場合は、学士の場合は年間約168万となります。
これが修士となると、少しあがり年間の学費が約260万かかります。
ノルウェーと比較する他国の大学学費
ノルウェーの学費は、日本よりは高めな印象ですが、世界の大学の学費と比べるとどうなんでしょうか。
日本も含め、日本人に人気の留学先の国の大学と学費を比較してみます。
*https://berkeleyhouse.co.jp/blog/abroad/study-abroad-cost/を参考にしています。
日本
まずは、日本で大学に行った場合の学費を見てみましょう。
日本は、国公立や公立を選ぶか、私立を選ぶかで学費が大きく変わります。
国公立の場合、年間約63万ほどですが、私立だと年間約100万となります。
やはりノルウェーの大学に通うよりかは、だいぶ安く学費が設定されていますね。
イギリス
日本人に留学先として大人気なイギリスですが、近年で世界トップレベルの物価の高さですが、学費も年間で約300万ほどかかります。
教育の質で定評があるイギリスですが、やはりノルウェーと比べても学費が高いですね。
アメリカ
アメリカは世界でも学費が高いと有名ですよね。
公立の大学の年間学費は、約150万円~約450万で、私立と比べると比較的学費は抑えられています。
しかし、日本人にとっては公立でもかなり高額なのに、私立だと約450万円~約870万円とさらに上を行きます。
抑えられているはいっても、1年間で450万円は高すぎて公立の大学だとしてもわたしは払えないです・・・。
アメリカの大学よりかは、ノルウェーの方が学費の方が安いようですね!
オーストラリア
オーストラリアの大学はほとんどが国公立大学となっています。
しかし、オーストラリアの大学の学費は年間で300万~約400万ほどです。
オーストラリアもノルウェーの大学よりも学費が高くなっています。
【大学の学費inノルウェー】留学費用を抑えるコツ
留学に行くのならば、できる限り費用は削減したいですよね。
そんな方に、少しでも留学費用を抑えて留学にいく手段を紹介していきます。
大学の交換留学制度を利用する
学生ならば、学校の交換留学制度を活用するのが1番だと思います。
わたしも大学の留学制度を活用しました。
大学によっては条件は異なるものの、自費で留学に行くよりかは遙かに費用を抑えられます。
私の大学の場合は、日本の大学に学費を納めていれば現地の大学で学費を払わなくてもいいというものでした。
そのおかげで、留学先の国によっては学費が大きく減額されます。
さらに渡航の準備や、相手大学とのやりとりも大学同士が行ってくれるので、エージェント費用などもかからず安心です。
低コストの留学エージェントを利用する
近年は留学エージェントは増え続け、費用もピンキリになっています。
しかし、数が増えて競争が激しくなっているおかげで、低コストの留学エージェントも増えているのです。
2018年にわたしが留学手段に悩んでいた際は、何社か留学エージェントの見積もりをとりましたが、今と比べると数も少なく費用も高かったのを覚えています。
なので、留学エージェントの選び方によっては人より安く留学に行くことも可能です。
留学エージェントを決める際は、何個も見積もりをとって必ず比較をしましょう!
奨学金を利用する
奨学金は、意外と様々なものがあります。
ほとんどは、収入などの厳しい条件がもうけられているので、誰でも利用できる訳ではありません。
しかし、中には努力で勝ちとれるものもあるので、挑戦してみるのもいいと思います。
詳しくは、この後紹介していきます。
【大学の学費inノルウェー】申し込める奨学金
留学に行きたいけど、費用が・・・という人もたくさんいると思います。
希望の留学先に挑戦するために、出来る限りコストを抑えたいですよね。
わたしも親が裕福な訳ではないので、留学費用は子どもの頃から貯めた貯金と奨学金で捻出しました。
費用のせいで、行きたい留学を諦めざるおえないという人が少しでも減るように、活用できる奨学金を調べたので紹介していきます。
しかし、ご両親がすべて出してくれるという環境があるならば、甘えてしまうのが1番だと思います!
*これから紹介する奨学金制度は、必ずしも全員が利用できるとは限らないので、もらえたらラッキーだな程度の気持ちで見てください。
日本で申し込める奨学金
日本でも、海外留学のための奨学金は探してみると多くあります。
しかし、やはり誰でも奨学金の恩恵は受けられることができず、条件や成績など多くの資格を求められます。
JASSO奨学金
JASSO奨学金は、申し込み資格や採用基準が留学の目的別に細かくもうけられています。
例えば、海外の大学等に進学・留学前に申し込みたい人向けの予約採用型や海外の大学へ進学・留学後に申し込みたい人向けの在学採用型などがあります。
- 申込資格
- 学力基準
- 家計基準
JASSOが定める全ての基準をクリアすると、申し込みが可能です。
経済的に留学が難しいという方には、かなりチャンスがある奨学金制度になっています。
しかし、逆にご両親に十分な収入がある方は、給付型の奨学金を申請するのは難しいかなというのが印象です。
スカンジナビア・ニッポンササカワ財団助成金
この奨学金は、北欧の大学院または研究機関への留学を目指す人が対象となる奨学金です。
こちらは、プロジェクト内容だったり研究内容によって支給額がかわってくるので、より北欧への興味強い方に有利な奨学金制度となっています。
トビタテ!留学JAPAN
こちらは海外留学への意欲と能力がある大学生と高校生が、留学へ挑戦するチャンスを持てるようにつくられた文部科学省によって運営されている奨学金制度です。
トビタテは、家庭環境などの制限がないので、どの応募者も書類審査と面接審査を通して合格する必要があります。
コースにはよりますが、倍率は大体4倍ほどで、意欲ある優秀な応募書が多いので勝ち抜くために相当なる努力が必要となります。
わたしの大学時代の友人も合格していましたが、本当に努力家で合格するのも納得な優秀な子でした。
まとめ:大学の学費inノルウェー
ノルウェー大学の学費を、留学人気国と比較して紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
改めて各国の学費をまとめてみます。
留学国 | 年間学費 |
ノルウェー | 約168万 |
日本 | 約100万 |
イギリス | 約300万 |
アメリカ | 約450万~ |
オーストラリア | 約300万~ |
ノルウェーは無料ではなくなってしまったものの、他の人気な留学国に比べるとノルウェーはそこまで学費が高くないなと印象をもちました。
しかしながら、日本より学費が高いのは事実。
わざわざ違う国の大学に行く意味もあるのかなって正直思うこともありますよね。
悩む人も多いかと思いますが、わたしがノルウェー留学を自信を持っておすすめするのは変わりません!
ノルウェー留学のメリット・デメリットをまとめた記事も書いているので、悩んでいる方やノルウェー留学が気になる方はぜひ読んでみてください!
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