2024年現在、留学に行くことは珍しくなく、多くの人が海外に行くことに抵抗をもっていません。
ですが未だに一定数、「留学は無駄」「留学に行っても意味がない」などのネガティブな意見を投げかけてくる人もいます。
周囲の家族や友人から、ネガティブな意見を投げかけられて留学について不安になってしまう人はいませんか?
わたしも実際、留学に行く前は多くの留学に対して否定されることもありました。
この記事では、1年留学をした経験から以下のことを紹介していきます。
- 「留学は無駄」と言われてしまう理由
- 留学は本当に無駄だったのか
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留学が無駄だったと言われる理由
留学は絶対うまく行く・楽しいことばかり、とは正直言えないですが、それも留学に行く意味でもあります。
ですが、留学は無駄だった・意味がないと言われてしまうのは、なぜなのでしょうか。その理由を3つあげていきます。
成果が目に見えない
留学からの帰国後、周囲の人に評価対象とされるのは語学であることが多いです。
実際に帰国後は、周りの友人に「英語喋れるようになった?」「TOELCのスコア伸びた?」などと、聞かれることがよくありました。
なので、もし留学で英語や他言語を習得できなかった場合、周囲からは「留学が無駄だったんだね」と簡単に評価をされてしまうのです。
わたしは、留学の成果は語学だけではないと断言できます。
実際に計3回の留学で、語学以外にも多く学ぶ事ができました。
- 視野の広さ
- 異文化への理解力
- 積極性
- 自己肯定感
しかし、これらは本人しか変化の実感を得ることができないので、周囲から見ると成果がわかりにくいのです。
就職で有利にするのが目的であれば、目に見れる成果や結果が必要ですが、キャリアのためだけに留学をする人はほとんどいませんよね。
なので、周囲からの評価は関係ありません。
留学生活が自分に与えた影響、そこから得たことを自分が実感できればいいのです。
日本でも英語を勉強できる
言語を取得するには留学が近道ではありますが、正直にいうと日本でも勉強できます。
近年ではYoutube、オンライン英会話、国際交流会など、海外に行かずとも英語を話す練習をする場は日本にたくさんありますよね。
なので、時間とお金をかけてまで留学に行く必要はないと思う人もいます。
努力次第では、日本でも英語をペラペラになるのは可能です。
遊んでいるように見られる
留学中の人が友達と遊んでいる姿をSNSにあげているのを見たことありませんか?
最近はSNSで友達だけではなく多く人の日常を見ることができるので、留学に行っているのに、遊んでばかりじゃんって思う人もいます。
でも実は、留学先で大勢の友人に囲まれて過ごすって簡単じゃないのです。
誰も知り合いのいない環境で、英語で友達をつくって、どこかのコミュニティーにはいる。
日本語ではすぐ出来ることも、言語も文化も違う人たちのなかで気が合う人を見つけるってなかなか大変です。
元々英語も得意で、パーティーやクラブ好きな子はまた違いますけどね(笑)
でも遊んでいる様に見えて、そこまで楽しめるようになるにも最初のステップがあってこそなのです。
最初は、緊張や努力ばかり。
SNSではみんな苦労や努力は見せずに、楽しい日常ばかりをシェアするので裏側ってわかりにくいですよね
留学のデメリット
「留学が無駄だった」といわれる理由に下記の3つをあげました。
- 成果が見えない
- 日本でも英語を勉強できる
- 遊んでいるように見られる
じゃあ、実際の留学のデメリットはないのかというと、それも違います。
留学では得られるものも多いですが、正直デメリットもあります。
必ず語学力が身に付くわけじゃない
海外に行ったからといって、必ず英語が話せるようになるわけではありません。
留学は行ってみないと周囲の環境が分からないところがあります。
幸運にも周りに様々な国の留学生がいる場合もあれば、日本人が多い授業ばかり取得しなければいけない環境もあり、外国人の友達作りに苦労することもあります。
アメリカに留学に行った友人は、同じ大学から多くの人が留学に行ったため、日本人を避けることも難しく中々英語を話す機会がなく悩んでいました。
お金がかかる
留学に行くには、正直お金がかかります。
日本よりも物価の高いヨーロッパやアメリカに留学に行くためには、ご両親に頼むか、自分でコツコツ貯金をするしかありません。
苦労して留学をした結果、想像していた以上のことを得られないとなれば、無駄だったと思ってしまうでしょう。
将来のキャリアに影響
日本社会は、学歴や職歴が大事にされています。
なので、履歴書に空白の期間などがあると、再就職の際にマイナスになってしまうのです。
そのため、今後の人生のためにプラスでしかない留学ですが、現在の日本では社会人で留学に行くのには大きなデメリットになってしまう可能性が高いです。
特に社会人留学を目指されている方は、将来のキャリアへの影響を懸念して留学に悩むことが多いのではないでしょうか。
デメリットがあっても留学に挑戦すべき理由
人によっては、「留学が無駄だった」、「行ったら後悔する」と言ってくる人も周りに一定数はいます。
しかし、それでもわたしはみなさんに、周りの言葉に惑わされず留学に挑戦してほしい理由があります。
日本にいるだけでは学べないことがある
海外で生活し、異文化を知ることによって日本で培われた固定概念や先入観が壊される機会が多々あります。
留学中はその繰り返しで、様々な視点でものごとをとらえることができるようになるのです。
日本に留学中の元々日本に興味のある留学生とは違い、留学先には全く日本に興味がなく、日本の文化も知らない人が多くいます。
そんな環境では、日本の価値観に関係ない意見ばかりなので、自分にとっての常識が世界では通用しないと気づかされました。
日本では、容姿について、「白くていいよね~」「鼻が高くていいよね~」と気軽に褒めますよね。
わたしは留学中に、そんな軽い感覚で友人を褒めたところ、「ありは差別主義者なの?」と言われました。
もちろんわたしは褒めたつもりで言ったので、みんなの反応にびっくりしました。
たしかに聞く人によっては、肌が白くないのは美しくないと言っているようなものなので、差別主義と思われてしまうのも当然ですよね。
これは、留学に行って初めて自分の視野の狭さや無知さに気づかされた出来事なので、いまだに忘れられません。
語学の伸び方がちがう
英語は日本でも勉強できますよね。
とはいっても、実は日本で語学を勉強するよりも、現地で現地の言葉を使って生活をする方がはるかに習得が早いです。
留学中は英語を話すことは日常なので、日々意識していない間に英語を学び、上達がすることが可能です。
日本にいると、英語を学んでも使わずに忘れてしまうので、留学中だとスーパーに行ったり、友達に会うだけで、即座にアウトプットすることができるのが魅力ですね。
もちろんペラペラになるには努力も必要ですが、日常を過ごすだけで最低限の英語が身に付くのです。
わたしのように勉強が苦手な人には、即留学をおすすめします(笑)
将来の選択肢が広がる
日本社会の考え方は年々変わってきたといえど、世界に比べるとまだまだワークライフバランスを大事にしていません。
自分の人生を犠牲に、仕事やキャリアを積むことに時間を費やすことを要求されます。
わたしたちは無意識にその思考のもとに、人生を歩んできています。
わたしが留学中に、就活の準備をしていました。
その様子を見た友達に、「もう働くの!?22歳なんて赤ちゃんじゃん!」と言われました(笑)
そのとき、「周りがやっているからやらなきゃ」と自分の将来に疑問を感じず、ただ日本の慣習だから就活をする自分に気づきました。
もちろん帰国後は日本で生活していくので、新卒として就活はしましたが、自分の中で理想の働き方や意志を持つきっかけになりました。
留学経験者がの97.1%が行ってよかったと思っているデータを出している記事もあるので、ぜひ読んでみてください!
留学生活を無駄にする人の特徴
留学は、人によって様々なので、行く人の数だけ違った留学生活があります。
もちろん、成果や目的も違うので、どんな留学を目指すべきなのかは一人一人違います。
しかし、留学に行った友人たちの話を聞くなかで、留学が無駄だったという人には共通点があることに気づきました。
事前準備を怠った人
留学前に準備を怠る人と、準備を万端にしてきた人では同時期に留学を始めたとしても、スタートラインが既に違います。
では準備とは何でしょうか。
様々な準備が必要ななか、わたしが留学を経験して1番大事な準備だと思うのは英語の勉強です。
英語力ゼロで留学を始めたわたしと、他大学から来た英語が得意な日本人の女の子では、初期の授業の理解度や友達とのコミュニケーションの取り方で断然の差がありました。
わたしは幸運なことに優しい友達に囲まれ、英語力ゼロでも周囲の助けを得ることができましたが、彼らがいなければ孤独と劣等感を感じていたと思います。
何も考えずに留学生活を過ごした人
留学生活は一瞬で終わってしまいます。
なので、ただ授業を受ける、遊ぶだけでは留学で何も得られず終わってしまうのです。
主体的に動かなかった
留学生活では、自ら動かなくては手に入らないものも多くあります。
留学先に英語を話す機会がないとしたら、どうしますか?
この時に、主体的に動かない人は、環境が悪かったから「留学が無駄にだった」と思ってしまうのです。
しかし、留学に満足して帰国する人は、例え環境が悪くても「地域のイベントに参加する」「ボランティアに参加してみる」などとりあえず行動してみます。
積極的に行動して、自ら英語を話せる機会を探すのです。
日本人とばかりつるんだ人
留学中に日本人に会うと、安心する気持ちすごくわかります(笑)
わたしは留学中に日本人と仲良くなるのは全く悪いことではないと思います。
実際わたしも、留学中に出会った日本人2人とは6年経った今でも連絡をとる大事な友達になりました。
なので、留学中避けるべきは、日本人とつるむのではなく、日本人とばかりつるむことです。
せっかくの留学中に多国籍の友達をつくらないことが、留学が無駄だったと思ってしまう原因になってしまうのです。
留学生活を無駄だった言われないために
ここまで、留学を後悔するといわれる理由をお話してきましたが、わたしはそれでも留学はおすすめします!
とはいっても、せっかくの時間とお金をかけた留学を無駄にしてほしくないです。
わたしの経験から、帰国後に「無駄だった」なんて言わせない留学生活を送る方法を紹介します!
留学の目標を明確にする
目標をたてる、これが1番大事です。
例えば、ランニングをしているとき、ゴールを決めないまま走り続けるとどうなるでしょうか。
ただただ走り続けることになり、体力を消費するだけですよね。
関係ないようにみえて、留学生活も同じです。
目標を持たずに1年がんばる、と漠然と決めるだけでは、自分でも何に力を入れるべきなのか分からずに日々を過ごすことになってしまうのです。
わたしは目標を決めずに留学生活を過ごしてしまいました。
これがわたしが留学生活のなかで1番悔やんでいることです。
初めての海外では、日々を過ごすだけでもとっても大きなことで、自分を褒めてあげるに値します!
しかし、目標や目的を意識するだけで、得られるものが大きく変わります。
帰国後に、自分が何を頑張ったか自信をもって答えることができる留学生活を過ごしたいですよね。
遊びすぎず勉強する
遊びも大事じゃないの?と思いますよね。わたしも、そう思います(笑)
友人で遊ぶのも英語の勉強になり、英語を話す勉強になります。
しかし、意外と言語が通じずに友達とコミュニケーションを取る事はできてしまうので、勉強もおろそかにしてはいけません。
日本語や日本人に逃げない
留学中に日本人と出会うと、すごく安心します(笑)
長期の場合は、なおさら日本や日本語が恋しくなる頻度が多くなり、ついつい日本人に囲まれた環境や日本語に逃げたく思ってしまいます。
わたしも実際英語生活に疲れるとネットフリックスに逃げたり、部屋に引きこもったりすることもありました。
このことは、今でも後悔しています。
わたしは英語から逃げたことで、もっと英語の向上に費やせる時間や大切な機会を捨ててしまったのです。
なんのために留学をしたのか忘れてしまい、大切な時間を無駄にしてしまいました、、、なんてことのないように、みなさんはお気をつけください。
仕事に活かせるスキルを得る
留学の目的がキャリアに活かすため、という人は少ないですが、せっかく留学に行ったのならば将来のキャリアにも活かしたいですよね!
ですが、今では留学に行くのには珍しいことではなく、英語を話すことが出来る人はたくさんいるので、別のスキルが必要になります。
例えば、カフェ事業に興味ある人はバリスタのスキルが身につくアルバイトをすれば、帰国後の就活に活かせますよね。
まとめ:留学は無駄だった?お金と時間は費やす価値なし
留学が無駄だったと言われてしまう理由は、周囲からは留学中の努力がみえないからです。
「留学が無駄だった」ということは絶対ありません。
初めての留学で、全部を完璧にすることはできません。後悔をすることもあるでしょう。
しかし、よりいい留学生活を送ることはできます。
留学は無駄だったと言われないため
- 留学の目的を明確にする
- 日本語や日本人に逃げない
- 仕事に活かせるスキルを得る
どんな留学生活も、挑戦したことに意味があります。
わたしは、留学に行ってよかったと心から言います!後悔もまったくないです!
留学に迷っている人は、周囲の意見に惑わされずに自分の意志で考えてみてください。
あり